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[2007年 6月 12日]
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福岡3児死亡事故:被告、初公判で危険運転致死傷を否認
今林被告を乗せたとみられる車両=福岡市中央区で12日午前9時29分、矢頭智剛撮影
福岡3児死亡事故の初公判を前に、傍聴券を求めて長い列を作る人たち=福岡市中央区の福岡地裁で12日午前9時23分、野田武撮影

 福岡市東区の「海の中道大橋」で昨年8月、一家5人の乗った車に飲酒運転で追突して海中に転落させ、1〜4歳の幼児3人を死亡させたなどとして、危険運転致死傷と道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた元市職員、今林大(ふとし)被告(22)の初公判が12日、福岡地裁(川口宰護裁判長)で開かれた。今林被告は「飲酒運転は間違いないが、正常な運転が困難になるほど飲酒していない」などと危険運転致死傷罪を否認。検察側は冒頭陳述で「事前の飲酒で被告は相当程度酩酊(めいてい)していた」と指摘した。

 事前の飲酒が今林被告の運転に及ぼした影響が最大の争点。公判は今後週1回のペースで、事故前後の関係者の証言や、車両の鑑定結果などが審理される見通し。

 今林被告はまた、ひき逃げの事実を認める一方で「申し訳ないが、(被害車両が)海に落ちたことにまったく気が付かなかった」と釈明。一方、「いかに愚かで許されない行為だったか悔やんでも悔やみきれない。一生かけても足りないが、できる償いを誠心誠意やりたい」と謝罪した。

 検察側の冒頭陳述によると、被告は事故直前、交差点を大回りして左折し、時速100キロまで急に加速。不安になった同乗者が「いつもこんなに飛ばすんですか」と尋ねると、「いいや、飛ばさん」と答えた。飲酒検知では複数回に分けて呼気を吹き込んでいたほか、職業を尋ねた警察官に歌うような節を付けて「サーラリーマン」と答えた。

 一方、弁護人は鑑定結果などを基に「飲酒の影響は微酔レベルで運転困難ではなかった。事故前後、被告に深酔い状態を示すような行動もなかった」などと説明。最高刑が懲役20年の危険運転致死傷罪でなく、同5年の業務上過失致死傷罪に当たると主張した。

 起訴状などによると今林被告は昨年8月25日、自宅のほか2軒の飲食店で飲酒し、正常な運転が困難な状態で乗用車を運転。午後10時50分ごろ、海の中道大橋で大上哲央(あきお)さん(34)一家5人の乗ったRV(レジャー用多目的車)に時速約100キロで追突、博多湾に転落させ幼児3人を水死させた。さらに現場から約300メートル逃走。身代わりを頼んだ知人に水の持参を依頼し、水を飲んで出頭した。【石川淳一】

毎日新聞 2007年6月12日 11時05分 (最終更新時間 6月12日 15時14分)

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