現在位置:asahi.com>社会>裁判> 記事

検察側、「故意に信号無視」主張 愛知・6人死傷事故

2007年08月07日15時56分

 愛知県春日井市で昨年2月、6人が死傷した事故で、危険運転致死傷と道路交通法違反(酒気帯び運転)の罪に問われ、一審・名古屋地裁が業務上過失致死傷と同法違反の罪で懲役6年(求刑懲役20年)を言い渡した同市知多町4丁目、元会社員桑山健被告(27)の控訴審の第1回公判が7日、名古屋高裁であった。検察側は「赤信号の無視を不注意と認定したのは重大な事実誤認」として、一審判決の破棄と危険運転致死傷罪の認定を求めた。これに対し、弁護側も、飲酒量はそれほど多くなく、運転状況の一審の認定には誤りがあるなどと主張した。

 起訴状によると、桑山被告は昨年2月25日午前1時ごろ、酒気帯び運転で同市味美白山町2丁目の交差点に赤信号を無視して時速約70〜80キロで進入。タクシーと衝突し、男性運転手(当時68)と乗客の自衛官3人を死亡させ、乗客の女性、被告と同乗していた女児にけがを負わせたとされる。

 一審は、被告が事故の交差点で減速やクラクションを鳴らすなどの危険回避行動を取っていないとして、「信号機が青色と思い込んでいた可能性を払拭(ふっしょく)できない」と危険運転致死傷罪の成立を否定。一つ手前の赤信号の交差点にクラクションを鳴らして進入したことも「クラクションは危険を避けるため」などと認定した。

 これに対し、検察側は、被告は事故の交差点手前で制動措置を取っていて赤信号を認識していたなどと指摘。直前の運転についても「無理な追い越しを繰り返した」とし、「無謀かつ危険な運転を続け、被告に信号に従う意思がなかったことは明らか」と主張した。

PR情報

このページのトップに戻る