
バイク事故で長男を失った母親が時効(7日)を前に車の運転者を起訴するよう求めて検察審査会に申し立てしていた問題で、大阪第一検察審査会は4日までに、2度目の「不起訴不当」を議決した。申し立てからわずか2日という異例のスピード審査で、時効に間に合うよう配慮したとみられる。だが、大阪地検は母親の問い合わせに「これまでの解釈を変えるつもりはない」とし、5日にも不起訴処分にする旨を通知した。
02年10月7日、大阪市城東区の国道交差点でバイクの専門学校生、楠田俊英さん(当時19歳)が乗用車と衝突し死亡した。大阪地検は03年3月、運転手の男性を業務上過失致死罪に関して不起訴処分にした。楠田さんの母佳寿代さん(48)=京都府京丹後市=が独自に目撃者探しをするなどし、昨年9月に同審査会に申し立てをした。
同審査会は今年3月、不起訴不当を議決。だが大阪地検は先月27日、男性を不起訴にした。佳寿代さんは今月1日、2度目の審査を申し立て、これを受けた同審査会は3日、審査会を開いて前回同様の理由で不起訴不当を議決した。
佳寿代さんは「議決を何度受けても客観的事実を無視し、最初の『不起訴』という結論を変えない検察の姿勢に、強い怒りを感じる」と話した。【樋口岳大】
毎日新聞 2007年10月5日 大阪朝刊