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11月11日は「いのちの日」八王子・上川口小の男児事故死15年で
元喜君は1992年11月11日朝、2歳下の妹と一緒に登校した。自宅から約800メートル離れた丁字路の「上川橋交差点」で、先を行く妹に続き、横断歩道に出た瞬間、右後方から左折してきたダンプカーにひかれた。妹は無事だったが、元喜君はほぼ即死だった。 4月に同小に赴任した平田和孝校長が「命や人権を大切にする教育課程の柱にしたい」と、11月11日を「上川いのちの日」とした。 12日の集会には元喜君の両親が招かれ、約40人の全校児童に語りかけた。 父親の智喜さん(54)は「なんで自分の信じた信号で殺されなければならないのか」と交差点の問題点を指摘。「命を一つでも多く守るため」、歩行者信号が青の間はすべての車両の信号を赤にする「分離信号」の普及に取り組んでいることを説明した。 母親のかつえさん(54)は、元喜君が生まれた日のメモに「自ら(命を)絶つことだけは決してしないでほしい」と書いたことを紹介。「死にたくなくても死ななくてはいけない人がいる。自分の命は大事にして」と呼びかけた。 6年生の秋山楓さん(12)は「自分が生まれた時もお母さんは同じ事を考えたと思う。命を大切にしたい」と話していた。 長谷さんらは、署名活動や本の出版、講演などを続けて「分離信号」の導入を訴え続けている。02年の警察庁発表によると、全国100か所の交差点で、分離信号の導入後には、死傷事故は約4割減少していた。都内でも警視庁が03〜06年度に計197か所で分離信号を導入、今年度も35か所で設置される。 智喜さんによると、今年3月末現在、分離信号は全国で約4300か所に設置されているが、全体の約2%だという。「現在の信号は不確実な人間の注意力に依存している。本気で子どもを守りたいなら、替えていかなければならない」としている。 (2007年11月13日 読売新聞)
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