現在位置:asahi.com>社会>事件・事故> 記事

3度目「不起訴不当」 岡山・短大生死亡事故、時効間近

2007年12月13日06時24分

 5年前、岡山市内の女子短大生(当時19)が車にはねられて死亡した。岡山地検は「被害者が急に進路変更した」などとして、飲酒運転の女性を業務上過失致死の罪では不起訴処分にした。再捜査を求める遺族の訴えを受けた岡山検察審査会がこれまで2度も不起訴不当と議決したが、検察は判断を変えなかった。同審査会は12日、異例の3度目となる不起訴不当を議決した。公訴時効が今月下旬、成立する。

 亡くなったのは、当時短大生だった中桐裕子さん。02年12月21日夜、アルバイト先から自転車で帰宅途中に、当時高校生だった女性(23)が運転する軽乗用車に後方からはねられ死亡した。女性の呼気からはアルコールが検出された。地検は03年8月に女性を道交法違反(酒気帯び運転)で家裁送致、業務上過失致死罪は「過失を示す十分な証拠がない」として不起訴処分にした。

 遺族は民間の鑑定機関に事故鑑定を依頼して、中桐さんが真後ろから追突されたことを裏付け、同審査会に審査を申し立てた。同審査会はこれを受け、05年4月と07年4月の2度、不起訴不当を議決。再捜査した地検はいずれも不起訴処分としていた。

 今回は、11月19日に申し立てがあり、同審査会は公訴時効が近いとして優先的に審査してきた。今回の議決理由を「女性は飲酒で注意力が散漫となり、状況判断能力などが減退していた。飲酒運転していなければ、衝突を回避できたのではないかと考えられる」としている。

 岡山地検の村瀬正明次席検事は「議決内容を至急検討し、必要な対応を迅速にとり、結論を出したいと思います」とコメントを出した。

PR情報

このページのトップに戻る