危険運転致死傷罪で起訴 深酔い認定
松尾8人ひき逃げ
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現場となった県道脇には多くの花が供えられている
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松尾町の県道で五日夜、同窓会帰りのグループが軽ワゴン車にはねられ、八人が死傷したひき逃げ事件で、千葉地検は二十五日、業務上過失致死傷と道交法違反(無免許、ひき逃げ)容疑で逮捕、送検された成東町上横地、土木作業員田中佳志容疑者(31)を、「犯行時は正常な運転が困難な酩酊(めいてい)状態だった」として、業務上過失致死傷罪をより刑罰の重い危険運転致死傷罪に切り替えて千葉地裁に起訴した。
起訴状によると、田中容疑者は五日午後九時十五分ごろ、松尾町下野の県道で、酩酊状態で軽ワゴン車を運転。近くの飲食店を出た直後の同町高富、無職中村行男さんら八人(いずれも五十九歳)を背後から次々とはねて死傷させ、そのまま逃走した。
中村さんのほか、同町松尾、自営業土屋次郎さん、東金市北之幸谷、会社員秋庭征雄さん、八街市東吉田、パート中田ソメさんが死亡し、男性一人と女性三人が重軽傷を負った。いずれも町立松尾中学校の卒業生で、同窓会に出席していた。
千葉地検によると、事件から約八時間後の逮捕時には、田中容疑者はすでに酔いがさめ、呼気や血中のアルコール分も摘発基準を下回っていた。しかし、その後の調べで、事件の約十五分前まで、現場から約二・五キロ離れた知人宅で日本酒約一・一リットルなどを飲んでいたことが判明。知人らからも「千鳥足で車に乗り込んだ」などとする証言を得た。
また、事件現場はほぼ直線で見通しが良く、同地検が、事件と同じ時間帯に事故を起こした車と同車種で行った実験でも、正常な状態なら前にいる歩行者の回避は容易だったこともわかった。
調べに対し、田中容疑者は「知人宅から事件現場までに、視界がぼやけ、ハンドル操作がおぼつかないことを認識していた」とも供述。同地検は、こうした証拠の積み重ねを根拠に危険運転致死傷罪の適用に踏み切った。
田中容疑者は六日午前、「車が何かとぶつかった」と成東署に自首。当初は「人をはねたという認識はなかった」としていたが、その後の調べに、「無免許のうえ飲酒しており、怖くなって逃げた」と供述したという。また、大破した車を自宅に置いた後、知人宅に相談に行く際、「近所の車を盗んだ」とも自供しており、同署は窃盗容疑でも追及する方針。