<徳島>5年前の死亡事故 不起訴不当の議決
「目撃者の証言」などをもとに、遺族が執念で提出した「鑑定書」。これが、検察審査会を動かしました。徳島市で2000年、高校生が車にはねられ、死亡した事故で、検察が、車を運転していた会社員を不起訴処分としたことに対し、徳島検察審査会は、「不起訴不当」を議決しました。
国道の交差点を自転車で横断していた野口温史さんは、男性会社員が運転する乗用車に、側面からはねられて死亡しました。警察は、「乗用車側の信号は青だった」と判断し、検察も会社員を不起訴処分にしました。しかし、遺族は納得せず、事故の状況をコンピュータで再現するなどして会社員の過失を主張。今年2月に「鑑定書」を検察審査会に提出し、併せて十分な再捜査を求めて、4万人以上の署名を集めました。
審査会は、乗用車が現場手前で加速した上、乗用車側の信号が赤か黄色だった可能性も捨てきれないと指摘して、不起訴不当を議決しました。父親は「久しぶりに本当の正義ということを感じました」と話し、母親は「私たち、スタートラインにようやく一歩近づけたな、という気持ちです」と話しています。この事故をめぐっては、遺族が会社員に対して慰謝料など9400万円の支払いを求める民事裁判も続いています。
(朝日放送) - 7月28日19時55分更新
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