兵庫県公安委員会が指定する教習所、阪神自動車学院(伊丹市池尻)が、七十歳以上のドライバーが免許更新する際に受講が義務づけられている高齢者講習で、多くの受講者に「実技指導」をしていないことが八日、分かった。
体調不良などの理由から実技指導を他の指導で代替することは認められている。同学院では、ビデオ学習▽模擬装置を使用した運転シミュレーション▽別の受講者の車に同乗-で代替指導しているが、その対象が受講者の約六割に上ったこともあったという。兵庫県警運転免許課は高齢者講習の実態を調べるとともに、県内五十四の教習所に文書で実技指導の徹底を要請している。
高齢者講習は、急増する高齢者の事故防止を目的に八年前から実施。「実技指導」「適性指導」「座学」各一時間で、講習を終え、各都道府県の公安委から交付される終了証明書を提出しないと、免許の更新ができない。
同学院によると、これまで実技指導を受けなかった割合については、「データに残しておらず分からない」という。藤島憲一・同学院管理者は「体が不自由などで運転は困難だが、身分証明書として更新を希望する人も多く、実技の無理強いはできなかった。今後はできるだけ受講するよう指導を徹底したい」としている。