05年10月に湖西市で交通死亡事故を起こし、ブラジルに出国して業務上過失致死傷容疑で国際手配されたブラジル国籍のフジモト・パトリシア容疑者(34)を巡り、この事故で死亡した山岡理子ちゃん(当時2歳)=同市吉美=の両親が、県警に代理処罰を要請していたことが30日、分かった。県警は捜査資料の翻訳や警察庁、外務省との調整など準備を進めている。
新居署によると、フジモト容疑者が05年10月17日、軽乗用車を運転中、同市鷲津の市道で信号を無視して交差点に進入し、理子ちゃんの母山岡理恵さん(43)の乗用車と衝突。理恵さんの車の後部座席にいた長女理子ちゃんを死亡させたとしている。
山岡さんは、日本とブラジルが犯罪人引き渡し条約を締結した上で、フジモト容疑者を国内の裁判にかけるよう求めてきた。だが、事件からまもなく4年が経過し、時効への不安や、他の被害者の代理処罰が進んでいることなどから要請を決めたという。6月中旬に新居署員に口頭で要請し、今月22日には供述調書に署名した。
山岡さんは「今できることはこれしかない、というあきらめがある。だが、ブラジルから日本への犯罪人の引き渡しがなければ、逃亡はなくならない」と無念さをにじませた。【大塚仁】
毎日新聞 2009年7月31日 地方版