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歩車分離式信号:警察庁などに要請書 市民団体普及目指し

 歩行者が青信号で横断中に右左折車が横切らないようにする「歩車分離式信号」の普及を目指し、市民団体が2日、警察庁や国土交通省などに要請書を提出した。要請したのは交差点内の事故で子どもを失った遺族らで作る「命と安全を守る歩車分離信号普及全国連絡会」(長谷智喜会長)。通学路の交差点は全面的に歩車分離式信号にすることなどを求めた。

 長谷会長は「歩行者が青信号で事故に遭うケースが多い。人と車を分離しなければ命を守れない」と要望し、中井洽国家公安委員長は「公安委員会のメンバーにも報告し、少しずつ増やす努力をしていきたい」と応じた。

 警察庁によると、今年3月末時点で全国の信号19万7956基に対し、分離式信号は4895基で2.47%。統計を取り始めた03年3月末の1.29%から倍増したが、依然として低水準だ。同庁は「信号の待ち時間が長くなり、かえって信号を守らない人が増える懸念がある。実情を見ながら整備を進めている」と説明する。

 分離式信号は、交通事故遺族の思いに共感した大阪府豊中市の教職員らが設置を呼びかけ、毎日新聞も00年からキャンペーン報道を展開してきた。

 警察庁は02年1月に全国100カ所をモデル交差点として半年間かけて事故の発生状況を調査。その結果、「人対車両」の事故は30件から8件と約7割も減少した。同年9月には分離式信号の整備を推進するよう各都道府県警に指針を出している。【長野宏美】

毎日新聞 2009年11月2日 20時13分

 
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