18日午後4時半ごろ、大阪府大阪狭山市狭山1丁目のコンビニ店「ファミリーマート狭山市役所前店」の駐車場で、バックで急発進した大阪西公共職業安定所非常勤職員、清水辰彦容疑者(58)=同府富田林市青葉丘=運転の乗用車が、通行中の無職大歳喜代子(おおとし・きよこ)さん(84)=大阪狭山市東茱萸木(くみのき)1丁目=をはねた。車は、大歳さんを下部に巻き込んで引きずったまま約30メートル前進し、南西の住宅に突っ込んだ。大歳さんは病院に運ばれたが死亡した。
黒山署は、清水容疑者を自動車運転過失致傷容疑で現行犯逮捕。同署によると、清水容疑者の呼気から基準を超えるアルコールが検出されたという。同署は同致死容疑に切り替え、危険運転致死容疑の適用も視野に調べる。
黒山署の調べに対して清水容疑者は逮捕当時「3合以上飲んだ」「酒はパチンコ店の横の自販機で買った」「はねたことは覚えていない」などと話していたといい、19日になって「ビールをコップで4~5杯飲んだ」とも説明しているという。同署は清水容疑者が18日の昼過ぎから数カ所で日本酒などを飲んだとみて調べている。
大歳さんはコンビニ店南西の駐車場に車が乗り上げるまでの約30メートル引きずられていた。清水容疑者の車は駐車場の車2台に接触した上、無職岩田泉さん(62)方の住宅のブロック塀をなぎ倒して居間に突っ込んだという。当時居間には岩田さんがいたが、けがはなかった。
岩田さんは「大きな音がしたため顔を上げると、突っ込んでくる車が窓から見え、とっさに後ろに転がった」と話した。岩田さんによると、清水容疑者はしばらく放心状態で、大歳さんが外に倒れているのを見てうずくまったという。
事故を目撃した近くの焼き肉店の男性店主(39)によると、車は大歳さんを引きずったまま車道に出て蛇行し、住宅に突っ込んでいったという。店主は「(清水容疑者は)目の焦点が合っていないようだった。昼間に酒を飲んで駅前のベンチで座っていたり、千鳥足で歩いていたりしたのを何度か見たことがある」と話した。