危険運転致死罪に問われた被告を審理する全国初の裁判員裁判で千葉地裁(小坂敏幸裁判長)は28日、飲酒運転で女性2人をはね死亡させた千葉県館山市笠名、造園業、高橋浩二被告(45)に対し、懲役14年(求刑・懲役15年)の実刑判決を言い渡した。
弁護側は、より量刑の軽い自動車運転過失致死罪と道交法違反(酒気帯び運転)罪の適用を求めたが、判決は「被害者に気付かなかったのは、大量に飲んだアルコールの影響で視野が狭くなったため」と退けた。さらに、飲酒運転による悲惨な事故が後を絶たないとして、過去の同種の事故の量刑相場などに触れ「量刑幅を重くすべきだ。2人が死亡した事故は懲役10~15年が相当」と言及した。
判決によると、高橋被告は8月11日午後7時20分ごろ、焼酎926ミリリットルを飲んだ酩酊(めいてい)状態で軽トラックを運転。館山市長須賀の国道を横断していた近くに住む無職の女性(当時95歳)ら2人をはね、死亡させた。
99年に東名高速で飲酒運転のトラックに追突されて娘2人を失い、危険運転致死罪成立に向けて運動してきた井上保孝さん、郁美さん夫妻は「市民が参加する裁判員裁判だからこそ同罪の成立は認められると思っていた。時代は変わったと実感した」と話した。【中川聡子】
毎日新聞 2010年1月28日 20時27分
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